新規事業の立ち上げが上手くいかず、毎年同じ展開になってしまう理由

2016.10.28

  • オリジナル記事

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市谷 聡啓

既存事業を進捗させながら、新規事業を立ち上げることは可能か?

私たちは、新たな企みを立ち上げる事業開発のご支援を多数行っています。事業開発のご相談を受ける際、もっともよく耳にする課題が「事業開発を進めるためのリソースを確保しなければならない」です。なおかつ、ただ担当者がいれば良いというわけでは当然なく、事業開発を進めるためのノウハウや経験を同時に求めることになり、課題感としては切実な場合が多いです。

このことは、既存ビジネスが安定している事業会社様ほど直面している問題のように感じます。足元の既存事業をこれまで通り進捗させることもまた、事業部のミッションであるわけですが、既存事業のリソースは既存ビジネスを進捗させるために最適化されていますから、新規事業に本腰をいれて取り組める余裕はそもそもありません

この事業を他ならぬ自分たちがやるべき確かな理由があるか?

「事業開発を進めるためのリソース=仮説検証を実施できる経験とノウハウを持った人材」の提供が、私達のてがける価値探索というサービスが解決する課題のひとつです。しかし、事業開発を進めるにはただ、私達が関与すれば良いというわけではありません。仮説検証を関係者で進める中で、なぜか意思決定できない、なにか話をしていても咬み合わない、もっというと、これでいける感が一向に湧いてこない、という障壁にあたることがあります。

この問題を紐解いていくと、ひとつの原因につきあたります。それは、「この事業を他ならぬ自分たちがやるべき確かな理由がない」ということです。アイデアは良い。トレンドである。マーケットもありそうである。しかし、他ならぬ理由がなければ事業開発は必ずといってもいいほどに、ぐんにゃりとした状況へと突入しはじめます。

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上記の図の通り2つの負のサイクルが回っており、目の前のアイデア発想や仮説検証については課題解決にあたれたとしても、さらに外側にあるサイクルには気づけていないことがあります。新規事業立ち上げは、組織としてのミッションであるわけですから、今年度ダメだったから全く諦めるというわけにはいきません。来年度も、またその次も、期初になる前に「今度こそ新しい事業」という機運が高まることと思われます。この際、個別の問題は改善されたとしても、他ならぬ理由が確かになっていなければ、なかなか状況を打破することは難しいでしょう。

「ひと花イノベーション」という問題解決の取り組み

こうした問題に対して私たちは、30年間組織の風土・体質改革を通じて経営課題の実行・解決を進めてきたスコラ・コンサルトさんと手を組み、問題解決のためのサービスを提供することに致しました。「自分たちがやるべき他ならぬ理由」を組織から掘り起こす「価値発掘」という取り組みと、私たちが得意とする仮説検証の提供「価値探索」をひとつにした取り組みです。これを、その組織に一つだけの事業を発見、芽吹かせる意思を込めて「ひと花イノベーション」と名づけました。自分たちの外側ではなく内側から事業の種を作っていく「価値発掘」という方法は、長らく組織のあり方に向い続けてきたスコラ・コンサルトさんならではのやり方です。

※注意:この記事は2016年3月15日にGuildWorks Blogで公開したエントリをリライトしたものです。