プログラマという仕事は、「職人」と例えられることが多いのではないかと思います。
確かに、凄腕のプログラマの方の仕事に対する凄みは、熟練の職人を思わせるものが多いです。
そんな職人の方たちに共通していると感じるのが、「道具」への愛着です。
例えば宮大工の職人などは、その素材に至るまで愛情を持ち、それこそ自分の手に馴染むように改良に改良を加え続けたといいます。
(竹中大工道具館という、大工道具専門の博物館もあるほどです)
そして、それはプログラマの職人の方々でも同じだと感じます。
プログラマにとっての道具とは?
では、プログラマにとっての道具とは一体何にあたるでしょう?
人によっては、キーボードやディスプレイ等のハードウェアを上げる方も多いでしょう。REALFORCEやHHKBなど、固定ファンがついている道具も多いですよね。
しかし、最近はフリーランスで飛び回る方も多く、こういったハードウェアにこだわりきれない場合も多いかと思います。
(かくいう私も、基本的には作業場所は不定ですのでノートパソコンで仕事をしております)
となると、更にその一段階下、プログラマならコーディングを行うソフトウェアが、次のこだわる「道具」となります。
つまり、 エディタ と IDE です。
エディタとIDEで重要なこと
エディタとIDE、どちらを使うかの好みはあると思いますが、少なくともどちらかは、プログラマなら使われているはずですよね。
これらの道具の特徴は、基本的にはマウス操作を必要としないことと言えるでしょう。
とはいえ、最近はエディタにもメニューやツールバーは豊富についていますし、IDEならなおさらそういった便利なショートカットアイコンは、デフォルトで多くついています。ついついクリックしてしまいますよね。
しかし、その誘惑を乗り越えてショートカットを覚えれば、作業効率は向上できます。
ではどうすればよいか、とある先輩プログラマに教えてもらった方法が、荒療治ですが私には効果的な方法でした。
ツールバーとメニューを隠してしまおう
方法はシンプルです、ツールバーとできればメニューを隠してしまいましょう。
ツールバーは、IDEの設定でほぼ全て消すことができるはずです。
メニューはそれに比べて厄介なことが多く、標準ではできないツールもあるかと思います。
例えば、Visual Studio にはこんな拡張機能を入れることで実現できます。
こうやって、強引に隠してしまうと、自分がついついメニューやツールバーをクリックすつために、マウスやトラックパッドに手を伸ばしている箇所がよく分かるようになります。
そして、その時にそれらのメニューやツールバーがなければ、やりたいことができない!となります。そんな時には、やりたいことをどうすればできるか、検索エンジンで調べましょう。大抵の場合、その操作に紐付いたキーボードショートカットを見つけられるはずです
もし、自分がほしいコマンドに適切なショートカットがない場合は、、、自分でキーボードショートカットを追加してしまいましょう。
既存のショートカットとバッティングせず、かつ自分で覚えて忘れにくいもの、、、などと考えると結構ショートカットを考えるのも楽しいものですよ。
自分だけの道具に鍛えあげる
このようにしていると、少しずつエディタやIDEが自分だけの道具となっていきます。
それによって効率も勿論アップするのですが、それだけではなく、 自分がやりやすい方法を発見し改善していくプロセスをミニマムに回すことができていることにもなります。
ただ漫然と仕事をするのではなく、困っていることを発見できるようにし、さらにそれを効率化する方法を考える。そんな改善の癖を身につけるために、まずはそこにぶら下がっているツールバーを、全部消してみませんか?
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