この記事は、ギルドワークスアドベントカレンダーの記事です。
自動テストコード、皆さんの中にも書いている方は多いでしょう。
ですが、自動テストコードをダラダラ書いていると、 一体何をテストしているんだろう? というふうになりませんか?
テスト管理的な意味でも、自動テストコードで何をテストしているかわからないというのは非常に厄介です。
仮にテストが落ちたとして、 それがどんな意味を持っているテストなのかわからない ということですから。
ヘタをすると、ものすごく頑張って直したけど実質意味がないテストだった!!なんてことにもなりかねません。
そんな時に使える簡単な指針が 3フェーズテスト です。
3フェーズテストとは
3フェーズテストとは、その名の通りテストを3つのフェーズに分ける方法です。
- 環境構築: Given / Arrange
- 実行: When / Act
- 結果の確認: Then / Assert
環境構築 のフェーズでは、まずテストを実行する事前条件を記述します。例えば、データベースに前提条件となる情報を書き込んだり、テスト対象に渡すためのモッククラスを作成したり、と言った動きです。あくまでここまでは準備フェーズで、ここで検証したい動きを書いてはいけません。
実行 のフェーズでは、実際にテストしたい動きを実行します。何らかの関数を実行することもあれば、SeleniumなどのUIテストでは、ボタン押下などのSubmit系の処理が走ることもあるでしょう。
ここがテストの根本となります。
結果の確認 フェーズでは、 実行 で実行されたテストの結果が、こちらの糸に沿ったものであるかを確認します。ここでは、テストフレームワークの Assert
関数などを使うことになるでしょう。
このように、3つのフェーズに分けることで、どのようなテストをしているのかが非常に見やすくなります。
特に、環境構築フェーズと実行フェーズ、実行フェーズと結果の確認フェーズはごちゃになることが多く混乱の元になるので、このような書き方は非常に有効です。
3フェーズテストのはじめ方
では、3フェーズテストはどのように始めればよいのでしょうか?
Spockなど、3フェーズテストを文法として採用しているテストフレームワークもあります。
しかし3フェーズテストはどんなフレームワークでも簡単に使えます。それは、 まずテストの最初にフェーズをコメントで書いてしまう のです。
例えば以下のような感じですね。
あとは、それぞれのフェーズを埋めていくだけです。
こんな単純なしかけですが、驚くほどテストが整理されますので、皆さんお使いのテストフレームワークで試してみて下さい。
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