ギルドワークスの事業の1つに、クライアントの現場と共に現場の課題を発見して解決することで「正しいものを正しくつくる現場」に近づく現場コーチがあります。
しています。
それぞれのクライアント、現場のニーズ、課題に応じてどこにフォーカスするかを都度設計していきますが、その活動範囲は多岐にわたります。
アジャイル開発でのプラクティスを取り入れたチームビルディング、プロジェクトマネジメント、技術調査・導入支援、チームメンバーそれぞれが成長しやすくなる土台作り、そして今回のテーマであるファシリテーションなど様々なものがあります。
今回はそのような現場コーチが「ファシリテーション」について参考にしている書籍をいくつか紹介します。
ファシリテーションは実践と知識の反復が大事で、実践する場自体も全く同じものというのは存在しないと考えています。ですので、これらの書籍を読み、実際にファシリテーションをやってみて、また書籍を参考にするというサイクルにより、レベルアップをするという形が適していると思います。
ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法
おそらく私が「ファシリテーション」という言葉を強く意識することになった最初の書籍で、ペンを持ってホワイトボードの前に立って、議論を整理するように意識するようになったのもこの書籍の影響が強いです。
空中戦になりやすいミーティングを「ペンとホワイトボードで見える化」することに主眼を当てています。
記憶に残りやすくグラフィカルな場の記録をどのように録っていけば良いのか?と言った様々な事例が載っています。
出来上がったホワイトボードだけでなく、議論に進み具合でどのようにホワイトボードに絵や文字が描かれていくのかも解説付きであり、プロセスも学ぶことができます。
自分自身がテーマにそれほど詳しくなくてもホワイトボードの前に立ち議論を見える化するだけで、その議論が見違える程の効果があり、この書籍はそのための道具を与えてくれる良書です。
ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法
ファシリテーター養成講座―人と組織を動かす力が身につく!
『ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法』は「どのように議論を見える化するか?」に着目していましたが、こちらは「ファシリテーターそのものの心構えやふるまい」に重点を置いた書籍です。
組織において利害関係が一致しなかったり、大きな方向性を見失ったことで進みが停滞している現場もあります。
そのような時に参加者それぞれの意見や想いを場に出してもらい、それらを整理し、合意形成ができるように、ファシリテーターとしてどのように場を設計して、どのようにふるまうかが大事になってきます。
この書籍はそのようなタフな場においての「ファシリテーターのふるまいや心構え」に着目して書かれた書籍です。
ファシリテーター養成講座―人と組織を動かす力が身につく!
チーム・ビルディング―人と人を「つなぐ」技法
タイトルに「チームビルディング」とありますが、ファシリテーションを促進するためのいろいろな手法が道具箱のように詰め込まれた書籍です。
アイスブレイクやグループ・アクティビティ(ワークショップ)について色々と書かれています。
ファシリテーションは「ロジカルにやれば常にうまく行く」というわけではなく、ワークショップなどで「意見や考えを出しやすくする」「体感することでそれぞれ何かに気づいてもらう」ということも必要になります。
この書籍は「意見を出してもらいやすくする手法」ついて書かれたものです。
チーム・ビルディング―人と人を「つなぐ」技法
最後に
どの書籍も2000年代前半に発売されていますが、私にとってファシリテーションの基礎となった本です。
ただ冒頭でも書いたように、ファシリテーションは書籍の知識だけでなく、実践をして初めて身につくスキルです。
私自身、ファシリテーションを行った後には、短くても1人でふりかえる時間を取るようにして、「あの時にどのようにすればもっと良かったのか?」を考えるようにしています。
このような現場コーチを始めとして、ギルドワークスのやっていることに興味を持たれた方はお気軽に【ギルドワークスに依頼する】をご覧の上、お問合せください。
※注意:この記事は2015年6月9日にGuildWorks Blogで公開したエントリをリライトしたものです。
※アイキャッチ:https://www.flickr.com/photos/goldjian/6080603264/
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