ギルドワークスの佐々木です。
大型連休の方も多いのではないでしょうか。
普段慌ただしく仕事をしている人は、ゆっくりとインプットする時間をとれるタイミングかもしれませんね。
そこで、本記事では「つたえる」力を伸ばす知識をインプットする書籍を紹介しようと思います。
「つたえる」力を伸ばすための書籍
以下は、私からの書籍紹介です。
1. 人間中心設計入門 (HCDライブラリー)
最近出版された、人間中心設計の入門本です。先に出版された「人間中心設計の基礎 HCDライブラリー第1巻」との対応がとられつつ、見開き2ページで1つの内容が説明され、とてもわかりやすくまとまっている入門本です。「デザイン思考」「ユーザーエクスペリエンス」「ユーザビリティ」といったキーワードからの説明もあり、デザインを学ぶ取っ掛かりとして読みやすい本です。
山崎 和彦 松原 幸行 竹内 公啓
近代科学社
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2. 情報デザインの教室 / 情報デザインのワークショップ
人間中心デザインの隣接領域である情報デザインに関する教科書と、その実践形態のひとつであるワークショップについての本、です。人間中心デザインは製品デザインやサービスデザインなど、全般に適用できるプロセスとされています。ソフトウェアやサービスに関しては、「情報をどうつたえるか」がより重要視されるため、情報デザイン分野の考え方を知っておくと、よりつたわるデザインになると考えます。
山崎 和彦 浅野 智 安藤 昌也 上平 崇仁 木村 博之 小池 星多 原田 泰 脇阪 善則
丸善出版
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3. ユーザビリティエンジニアリング(第2版)―ユーザエクスペリエンスのための調査、設計、評価手法―
ユーザビリティエンジニアリングは、ユーザビリティを担保するためにどのように調査、設計、評価すればよいのかについて書かれた書籍です。第二版では大幅に改訂され、ユーザーエクスペリエンスについての記載が多くなっています。
樽本 徹也
オーム社
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4. エクスペリエンス・ビジョン: ユーザーを見つめてうれしい体験を企画するビジョン提案型デザイン手法
エクスペリエンスビジョンは、それまでは主にユーザビリティ評価に使われていた人間中心デザインや情報デザインの方法論を、提案活動で実践するための方法論を書いた書籍です。不確実性が高い領域に人間中心デザインを適用する際のひとつの指針として、参考にしています。
山崎 和彦 上田 義弘 高橋 克実 早川 誠二 郷 健太郎 柳田 宏治
丸善出版
売り上げランキング: 116,620
5. マーケティング/商品企画のための ユーザーインタビューの教科書
最後は質的調査・分析の基礎となるインタビューについての本です。アイデア発想するにしろ、プロトタイピングするにしろ、必ずユーザーからのインサイトが根っこにあります。そのインサイトを得る方法で基本となるのがインタビューであり、そのインタビューの方法を書いた書籍です。
マイナビ出版 (2015-05-21)
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デザインに関する書籍紹介記事
書籍紹介されている他の記事を紹介します。
千葉工大の安藤教授が「UXデザインをするならこの本を読もう! 安藤先生のおすすめ書籍:U-Site」という記事を公開しています。洋書や教科書としての書籍が挙がっており、入門というよりは基礎の内容となっている印象です。
安藤先生が主幹事を務めてほぼ毎年開催している、産業技術大学院大学の履修証明「人間中心デザイン」という社会人向けの講座があります。その卒業生の一人が「産技大履修証明プログラム「人間中心デザイン」で紹介されたHCD系本まとめ」という記事を公開しています。こちらの方が入門寄りの本が多く、手に取りやすいかもしれません。
まとめ
以上、デザインに関する書籍紹介の記事と、私のオススメ書籍を紹介しました。よりよくつたえる腕を磨くために、この連休中にインプットしてみましょう。
なお、6月には先に紹介した安藤先生が「UXデザインの教科書」という書籍も発売されるそうです。こちらは入門ではなく基礎の書籍として、3年くらいは手元に置いて、メモを書きながら使い込んでもらう本を想定しているそうです。楽しみですね。
Photo credit: Sander van der Wel via Visualhunt / CC BY-SA
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