「月と、人狼」と題して、「仮説検証によるサービス・事業の立ち上げ」や「開発現場・組織カイゼンに取り組む」 市谷と中村洋の2人が、毎回テーマを決めて語り合う場を始めてみました。
第1回のテーマは「ギルドワークスとアジャイル」でした。
Why
市谷と私(中村)は雑談と相談を目的として、「スモールトーク」と呼んでいるオンラインMTGを毎週日曜日の朝1時間程度やっています。
※参考:関係の質を上げるスモールトーク | DevTab - 成長しつづけるデベロッパーのための情報タブロイド
そのスモールトークで話している内容は様々ですが、2人が現場で遭遇する状況や課題、実践していること、取り組み、学んだことなどもディスカッションしています。
こういうのを聞きたい人がいるかも?誰かの現場の何かに役立つかも?という実験的な試みでやってみようと思いました。
思い立ったのが、ゴールデンウィーク初日の4/29(日)。第1回の実施がゴールデンウィーク終盤の5/5(土)という流れでした。
第01回 「ギルドワークスとアジャイル」
なぜ、自分たちで会社を立ち上げたのか?
- ・自分達にとっての理想の開発をやりたかった。
- ・コミュニティ活動だけでは踏み込めないもどかしさをどうにかしたかった。
- ・同じ会社だったが、仕事をしたこともないし、社内SNSでしか接点のなかった2人が一緒に会社を立ち上げることになった不思議な縁。
- ・自分でハンドルを握りたかった。いろいろなことを背負わないと意思決定がしづらい。そのためには自分で会社を立ち上げることにした。
私達にとってのアジャイル開発とは一体何なのか?
- ・最初は2001年頃のXPの白本が最初の出会い。顧客同席やペアプログラミングなどが原体験として強烈に残っている。
- ・達人プログラマー。「プログラマーは1年に1個の言語を覚えていけ」の話に「やっぱりそうなんだ!」と教えられた。目の前の現場とは違う何かがそこにはあった。これがアジャイル。
- ・不合理なデスマーチに対する銀の弾丸がアジャイルだった。
アジャイル開発とは一体何なのか?
- ・開発だけでなく、事業のこと、実際に使っている利用者のことに思いを馳せ、それぞれ少しずつ実験しているのがアジャイルな考え方だと思っている。人を巻き込む領域が広い。
- ・目的に寄り添ったソフトウェアを作ろうと思ったら必要。
- ・開発のあり方を柔らかさと硬さの2軸で取る。プロセスや要求、アーキテクチャなどに適用できる。それぞれどれくらいの粘り気(=粘度)を目的を見据えながら決める。
- 「カイゼン・ジャーニー」を書いた時のScrumGuideを開き直した。ScrumGuideはカンフー・パンダに出てくる何も書いていない龍の巻物と似ている。
"見積り"とは?
- ・だいたい確率でこれくらいに終わるんじゃないかなという予測。
- ・確定した何かではない。今わかっている状況での予測。それが変われば予測も変わるよね。
- ・変わるということの粘度が開発者はわかるけど、開発者じゃない人には伝わりにくいもの。
- ・企画を考える、ビジネスを考える人が物差しがないとおかしくなりそう。これをやることの価値の値付けを持っている。価値の値付けと作る開発の両方を持ってきて、突き合わせることができると良さそう。
ふりかえり
現場で遭遇する状況や課題、実践していること、取り組み、学んだことなどを取扱ます。世の中の他のモノづくりや組織ではどんなことが起きているの?という方、耳を傾けてみてください。
月と、人狼。 第02回「これまでタフだった価値探索、コーチそれぞれの現場」
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