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キャンバス・マップをまとめてみる(前半)

写真佐々木 将之

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2016.11.11

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ギルドワークスの佐々木です。

今回はIT業界に出回っている様々な「キャンバス」や「マップ」をまとめてみたいと思います。その前半として◯◯キャンパスをまとめてみたいと思います。

目次

  1. ビジネスモデルキャンバス
  2. パーソナルキャンバス
  3. バリュー・プロポジションキャンバス
  4. リーンキャンバス
  5. MVPキャンバス

以下は次回の後半でまとめたいと思います。

  1. マインドマップ
  2. カスタマージャーニーマップ
  3. 共感マップ
  4. ブレインマップ
  5. ユーザーストーリーマッピング

各キャンバスの紹介

1. ビジネスモデルキャンバス

「ビジネスモデルキャンバス」は、名前の通りビジネスモデル・ビジネスの仕組みを可視化したもので、様々な「キャンバス」が出回るキッカケとなりました。「ビジネスモデルジェネレーション」という書籍で提唱されました。キャンバスが提唱されるまでに、様々なビジネスモデルのモデリングツールがあったのですが、それらにあった要素を統廃合して以下の9つの要素にまとめています。

  • 顧客セグメント(CS)
  • バリュープロポジション・価値提案(VP)
  • チャネル(CH)
  • 顧客との関係(CR)
  • 収益の流れ(RS)
  • 経営資源(KR)
  • 主要な活動(KA)
  • 鍵となるパートナー(KP)
  • コスト構造(CS)

ビジネスモデルキャンバス

公式サイト(http://businessmodelgeneration.com/canvas/bmc)より、メールアドレス登録が必要ですが、高解像度PDFダウンロードが無償で可能となっています。ライセンスはCC BY-SA 3.0(表示-継承3.0 非移植)と比較的自由度の高いライセンスとなっているため、様々な派生のキャンバスが生み出されました。

このキャンバスを利用することで、現状のビジネスモデルを俯瞰することができ、足りない箇所・埋めるべき箇所が分かります。従来、こういったビジネスモデルは一部のコンサルティングする人や経営する人が描くものだったかと思いますが、誰でも書くことができ、結果としてエンジニアやデザイナーといった「作り手」に広まったことが、このキャンバスの功績としてあるのではないでしょうか。


ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書

2. パーソナルキャンバス

「ビジネスモデルキャンバス」は組織のビジネスモデルを描くものですが、これを個人=自分自身に適用したものが「パーソナルキャンバス」です。自分のビジネスモデルですので、「自分戦略 」と呼ばれるものに近いかもしれません。基本的に、要素はビジネスモデルキャンバスと変わりません。

  • 顧客セグメント(CS)→「誰の役に立ちたい?誰のためになりたい?」
  • バリュープロポジション・価値提案(VP)→「どう役に立ちたい?どうためになりたい?」
  • チャネル(CH)→「(価値を)どう知らせる?どう届ける?」
  • 顧客との関係(CR)→「(顧客と)どう関わり、接する?」
  • 収益の流れ(RS)→「何を手に入れる?」
  • 経営資源(KR)→「あなたはどんな人?どんな財産がある?」
  • 主要な活動(KA)→「あなたならではの、大事な仕事や取り組みは?」
  • 鍵となるパートナー(KP)→「鍵となる協力者たちは誰?」
  • コスト構造(CS)→「何を費やす?」

公式サイト(http://businessmodelyou.com/free-sample/)からテンプレートがダウンロードできるはずですが、登録してもサンプルの無料PDF本がついてくるだけでした。ビジネスモデルキャンバスのテンプレートを読み替えて描いていくのがよいかと思います。

サイトを見ると「1.Draw→2.Reflect→3.Revise→4.Act」というプロセスを重要視しているようです。(メソドロジーへのリンク)キャンバスを描くだけでなく、「キャンバスを元にふりかえり、改訂して行動していくこと」が大事ということに共感します。

ビジネスモデルYouのプロセス

ビジネスモデルは組織だけではなく個人にも適用できるよね、というシンプルな発想から生まれたと考えられます。このようなツールがないと、なかなか自分自身の仕事の仕方、キャリアの考え方について整理する機会は少ないと思います。一度気軽な気持ちでやってみるといいのではないでしょうか。

ビジネスモデルYOU

3.バリュー・プロポジションキャンバス

「バリュープロポジションキャンバス」は、ビジネスモデルキャンバスの最重要な要素である「顧客セグメント」と「バリュープロポジション(価値提案)」を抜き出して検討できるようにしたものです。左側は提供者視点、右側は顧客視点になります。

  • 左1:Products&Services(製品&サービス)
  • 左2:Gain Creators(顧客の利益を生み出すもの)
  • 左3:Pain Relievers(顧客の損失を和らげるもの)
  • 右1:Customer Jobs(顧客の行動)
  • 右2:Gain(顧客の利益)
  • 右3:Pain(顧客の損失)

バリュープロポジションキャンバス
公式サイト(http://businessmodelgeneration.com/canvas/vpc)からダウンロードできます。ライセンスの記載はありませんでした。また、現在英語版の書籍が発売間近のようです。

ざっと見た感じでは、「Customer Jobs」の捉え方が重要だと思われます。左のProducts&ServicesがWHAT、Gain CreatorsとPain RelieversがHOWとなり、一番重要なWHYがCustomer Jobsになると考えるからです。単なる行動だけを書くのでなく、なぜその行動するの?を書くようにしないといけないと考えました。

4.リーンキャンバス

「リーンキャンバス」は、ビジネスモデルキャンバスの派生の一つで、「RUNNING LEAN」の著者であるアッシュ氏が、より不確実性の高いスタートアップ向けにキャンバスの内容を改変したものです。改変された箇所を太字にしてみました。

  • 顧客セグメント(CS)
  • 独自の価値提案(Unique VP)
  • チャネル(CH)
  • 圧倒的な優位性(Unfair Advantage)
  • 収益の流れ(RS)
  • 主要指標(Key Metrics)
  • ソリューション(Solution)
  • 課題(Problem)
  • コスト構造(CS)

公式サイト(http://leanstack.com/)ではリーンキャンバスでサービス化しているようです。ライセンスはCC BY-SA 3.0となっており、公式サイト以外でもテンプレートが配布されています。

ビジネスモデルキャンバスは、既にあるビジネスモデルを俯瞰したりする汎用性の高いものですが、リーンにスタートアップを始めるためのアイデアにはToo Muchな部分があります。まずはアイデアの練り具合を測るためにサクッと描いてみる、そしてソリューションを作っていく中で見直し、チェックするといった使い方が良さそうです。弊社でも使用しており、その使うフェーズについては、「「正しいもの」を探すための「4つの道具」」に記載しています。


Running Lean――実践リーンスタートアップ

5. MVPキャンバス

「MVPキャンバス」は、AppSociallyの高橋氏とリクルートホールディングス メディアテクノロジーラボの黒田氏がフォーマット化したものです。(ライセンスは明記されていませんでした。)

MVP CANVAS from Yusuke Takahashi, PhD

社内スタートアップによる組織の成長に伴い発生する痛みとその解決策(スクラム&リーンスタートアップ導入)について #devlove #devlove創 from Itsuki Kuroda

一口にMVPと言っても、それで何を測りたいのか、何を作ればいいのか、は関係者間でズレてしまいがちです。それを揃えるためのフォーマットとして有用であるように思います。

今回は、様々なキャンバスやマップのうち、キャンパスについて整理してみました。ギルドワークスでも様々なツールを使って、プロジェクトの期待や作るべきものを可視化しています。興味が湧いた方は「ギルドワークスと組む」などを見ていただき、お気軽にお問い合わせください。

※注意:この記事は2014年10月2日にGuildWorks Blogで公開したエントリをリライトしたものです。

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