「普通のプログラマはいないんじゃないの?」「ベテランしか募集してないんじゃ?」「名前は聞くけれどよく分からない」と思われがちなギルドワークス。
いったいどんな会社で、どんな人が働いているのか。ギルドワークスの若手社員である越(と先輩社員の前川)について、先日インタビューしていただいた内容を記事にしました。
きっかけは元同僚
ー ギルドワークスに入社するきっかけは?
越:2014年4月に新卒で1社目に入社、前職はインターネット広告の効果の検証、分析チームのための社内ツールを作っていました。2年半勤めて、去年11月にギルドワークスに入りました。
転職のきっかけになったのは、前職で同じチームだったDさんという人。彼はギルドワークスのギルドメンバー(※パートナー)として、プロジェクト開発をやっていました。2人で話をする機会があって、その時にふと「どんな時に一番成長できるか」という質問をしたとき「やっぱりゼロからプロジェクトに関わって手を動かしたときかな」と答えていう回答をもらいました。その答えに共感して、僕が「もっといろんな現場を見てみたい」という話をしたら「もしよかったらギルドワークスでちょっと手を動かしてみる?」みたいな流れになりました。それが、最初にギルドワークスを知ることになったきっかけです。
ー その頃、ギルドワークスの印象は?
越:とにかく新規開発をたくさんやってる会社という印象でした。ウェブサイトを調べたのと、メンターしてくれたDさんから聞いた情報、さらに、ギルドワークスのカンファレンスを見たときに、メンバー7~8人で新規案件を年何十本もこなしています。こういう環境だったら、「もっといろんな現場を見てみたい」ということができるんじゃないか、と魅力的に映りました。
数ヶ月にわたる採用試験
ー 採用にあたって試験はあったんですか?
前川:採用試験というか、前の会社に籍を置きながら、土日や仕事が終わってから、一緒にDevTabというサービスのプロダクトを作るというのをやっていただきました。
越:入社する前に4~5か月ぐらい、社外の方と一緒に開発するという貴重な経験でした。僕のメンターのDさんと、前川さんと、あとほかに数人、他社に属しながらという方がいました。週1でスカイプミーティングをやって、たまにこの六本木一丁目のオフィスに集まる以外は基本的にはリモートで開発していました。
前川:DevTabの中身はアーキテクチャ的にけっこう特殊な構造をしてて、RubyとJavaとGoという3つのプログラミング言語を切り替えながら作業しないといけないんです。そんな環境だったのですが、越さんは「自分はここ担当なのでやりませんよ」という壁が全然なくて、「私やりますよ」と担当外のところも積極的にどんどん取ってくれるし、後半は実質全部見てもらってたと思います。
ギルドワークスは直接対面でコミュニケーションする場があまり多くありません。10やってもらうのに10説明しなくていいような、自分から考えて物事を進めたり、発信したり、質問したり、といった自主性がそなわってる人と一緒にやりたいと考えています。メンバーに「越さんどう?」って聞かれたとき、私はそういうところが頼りになる、と伝えていました。
越:そう言っていただけると嬉しいですが、そんなに積極的に取りに行くタイプでもないんです。自分の中では頑張ろうとはしてるんですが、僕が思う100点という感じではないのにやれてしまっているのは、若手だからある程度配慮していただいているんだろうと思います。
ー 同時期に採用候補の方は?
前川:数名いました。DevTabでやってる最中に、月ごとに「次どうします?」みたいな話をする中で、中にはこの経験を活かしてもっと自社で頑張りたいという人とか、別の視点でやりたいことを見つけた人もいて、最終的に越さんが残り、それこそ最終的には他の人が手を付けていた機能の仕上げなども全部やってもらった上で、無事最後までたどり着いてくれました。
越:そもそも「ギルドワークスに入りたいからDevTabの開発をやらせてください」ではなく「できる人と一緒に仕事するのが大事だ」と思ってたので。
前川:最初の「とりあえず違うことをやってみたい」から、どんな変化があって「ギルドワークスに入ってみよう」になったの?
越:四ヶ月かけて一緒に仕事をするのが採用試験って、なかなかないなと思って。毎週定例をするとかミーティングをしたり、結構コストもかかります。あの期間をかけてやってなかったら入社してないかもしれない。入社する前からDevTabという形で関わって「こんな感じで進めていく会社なんだ」ってだんだん知って、働くイメージがついたのは、だいぶ大きかったと思います。
当時、転職活動と呼べるほどではないんですが、他のところも調べてはいました。面接だけだと自分が採用してもらえるかどうかで、僕の方から取りに行く情報ってそんなに多くないじゃないですか。「入りますか?入りませんか?」と聞かれても、他の会社との差別化はそんなにできなかった。ネットで調べたり、社内の人のTwitterを探るくらいのレベルになっちゃう。開発現場は会社それぞれで、実際に働いてみないと分からないこともありますし。
ー いつも数ヶ月かけて採用するんですか?
前川:採用は、実際に一緒にやれそうなという人が出てきた時に「じゃあ、何ヶ月か一緒にやってみて考えましょう」という形が多いですね。「ちょっと興味があります」「一緒に働いて見たいです」みたいな連絡をいただいたらSkypeなどで一度話して、実際どれくらいの期間なにをやるか話を詰めていく感じですね。来てくださった方のスキルセットや、やりたいことに応じて、うまい組み方を探れたらなぁと思っています。
今の仕事とライフスタイル
ー 今はどんな感じで働いているんですか?
越:一日の半分以上、開発者としてコードを書いています。毎日大体9時に出社するという以外は基本的には決めてません。僕はその辺のカフェに行くより、出社した方が早いので、オフィスで仕事しています。既にSlackの方は動いてたりもするので。GitHubにプッシュすると通知がSlackに流れる仕組みになっていて、通知流したら「今、動いてます!」みたいな表明になるかなと意識してますね。
他のメンバーは外回りをしているか、地方在住のメンバーなので、出社すると大概僕一人で午前中が始まります。コードを書く以外ではお客さんのミーティングに参加したり、事務系を委託している会社とのやりとりとか、会議室予約とか、郵便物の処理とかオフィスワークもしています。午前中になるべくコードを書き始めたいと思っています。
ー 労働時間は1日何時間ぐらいですか?
越:だいたい8時間ですね。終わりは特になく、だらだらとオフィスにいちゃうこともあります。長時間労働になりやすい環境なので、そこは自己管理しています。「終わってないからまだ帰れません」ってことはなくて、家に帰って残りをやったりします。プライベートと仕事はそんなに明確に分けてないですね。満員電車がものすごいダメで、通勤移動の時間をなるべく減らしたいので、会社の近くのシェアハウスに住んでいます。
お休みはカレンダー通りにとれます。自転車で都内を走ったりしています。
前川:活発なのは昼からなんですが、割とみんな、家で起きてまずチャットツール見て、みたいなパターンが多いので、朝から結構動きはあるんですよ。とある子どもがいるメンバーは、午後に2〜3時間くらい抜けて授業参観に参加して、夕方に復帰して夜までやるといったこともしています。そんな感じで、割と自由ですね。
ー エンジニアの皆さんは基本的にはリモートなんですか?
前川:実際に会って話した方が早いことはあるので、会うことも多いんですよ。ただ手を動かすフェーズになると、必ずしもオフィスにいる必要はない。リモートワークでも全然構わないというスタンスです。
越:本当に無駄なことをやりたがらないというか、無駄だと思って「やらなくていいですか?」とか言うと「やらなくていいよ」ってなったり、そういうところは意識されていると思います。
先輩方の働きかたに学ぶ
ー ギルドワークスに入って驚いたことはありますか?
越:時間の使い方がすごく上手い人が多い、という印象です。例えば、一緒に外回りしている最中にタクシーとか、歩きながらとか、スカイプを開いてミーティングをしている光景。「よく会話に集中できるなぁ…」と思って驚いたんですが、ちゃんと会話になってる。衝撃的でした。
それから、Slackのチャンネルが何十とあって、みんなよく追ってるなあという。入社してすぐ「どっかに書いたら返答来るよ」って言われたんですが「こんなにたくさんチャンネルあるのに返答来るのかな」って思ったら、ちゃんと来るんですね。
ー ほかにはどんなことがありますか?
越:プロジェクトの成功か失敗か、プラスアルファで売り上げがちゃんとたって今後の見通しはどうだ、みたいなことを先輩方が当たり前に考えているのはすごいなぁと感じています。「収支度外視してとりあえず自分のタスクだけ進めます」では駄目、というのはわかるんですが、今はまだ目の前の開発がプロダクトまでしか視点が追い付けてない、やっていかないと、と思っています。
うまくいってないプロジェクトを、どう改善していくのかとか。「前期どうだったか?」「運営を今後どうしていくか?」「開発会社であって、プラットホーム的な役割をどうしてやっていくか?」とか、合宿とかで腹を割って話してる。聞いてるだけで勉強になるポイントはかなり多いです。8人しかいないというのもありますが、すべてのプロジェクトにおいて収支が全部見えてる。経営状況もガラス張りな要素が多いのも驚きでした。
ー プログラマーとして成長したなという部分は?
越:横のつながりが広い会社なので、いろんな経験が豊富な方と接点を持てる。入社して最初に携わったプロジェクトはMoviePrintという、動画制作の受注者と発注者のマッチングプラットフォームで、有料会員の機能の実装を担当しました。
外部サービスのAPIを叩いたりとかしたんですが、まったく1人やるわけではなく、実装経験があるギルドメンバーと組んで進める、というフローを踏んだんですね。もし1人で実装していたら、どこに注意すればいいかわからず、つまずくことも多かったと思います。2人でオフィスで合宿という形でペアプログラミングをして、すんなり実装するまでたどり着けた。
経験のある人と一緒にやらせてもらって壁を越えることができた。開発的にも良かっただけでなく、話しているだけでも学べることがたくさんありました。
前川:ギルドワークスではひとつの場所に集まる機会がそんなに多くはないのですが、ポイントポイントでガチッと固めて、というのは結構、気にかけているところです。
越:内外限らずチームメンバーには「最初に見積もりを依頼して」みたいなところから手続きを踏まないと……ではなく、チャットで「ここってどうなってるんでしたっけ?」と気軽にやりとりができる。そういう関係でいられるのはいいですね。
前川:チームメンバーは、実際にオフィスを行き来して隣で作業したりとか、距離感は近いですね。
ほかにも、コミュニケーションが必要な仕事をしているので、ギルドワークスには手を動かしているだけ、というエンジニアはいません。でも皆がすごくコミュニケーション得意ではなくて、志を共にする人とは打ち解けるって感じですね。
越さんも現在はクライアントとの対応もやっていて、MoviePrintのクライアントの方から頼りにされているようですよ。
ー ギルドワークスの中で、将来こうなりたいというのはありますか?
越:まず、一人前になりたいです!
この会社でいう「一人前」ってかなりレベルが高い。「この部署でやることはこれ」って決まっていて、それができるようになる、ではなく、「一応ここが得意ですけど全部できます!」というゼネラリスト。「あっちが炎上したらヘルプに入れますよ」ぐらいの分野がたくさんあった上で「得意分野はここです!」みたいな。
僕の得意は開発分野なので。それを磨いてさらに他のところをサポートできたら、と思っています。
ー プログラマーとして、学びや経験を蓄積している越さん。「ギルドワークスにいるメリットのひとつが、いろんな開発者と関われること。開発経験が豊富な人が多くて、一緒に仕事できるのはすごくいい環境、良い経験だなと思います」と言っていました。
また、文章だけで伝えきれないところは、2017年5月30日に東京の六本木一丁目にて開催するイベントのコンテンツとしています。ご興味のある方はお気軽に参加してみてください。
イベントページ:https://guildworks.doorkeeper.jp/events/60570
1
取り消す
この記事に共感したら、何度でも押してこの記事のポイントをみんなでアップしよう。